「昔は使っていたけれど、今は使っていない」「親から相続したけれど、どうしたらいいのかわからない」。そんな土地をお持ちではありませんか。

私は岡崎で暮らして40年以上になります。これまで岡崎で暮らし、そして不動産の仕事をしてきて感じるのは、土地は一つとして同じものがないということです。だからこそ、使っていない土地についても、「岡崎市の土地だから○○万円」「この地域は○○」と簡単に判断することはできません。

まずは、自分の土地を知ることからです。使っていない土地があるなら、まずは、その土地のことを知ってほしいと思っています。名義は誰になっているのか。固定資産税はいくらかかっているのか。境界はきちんと分かっているのか。道路にはきちんと接しているのか。そして、これから本当に使う予定があるのか。こうしたことを一つずつ確認するだけでも、その土地について考えるきっかけになります。

「土地の相場」という言葉をよく聞きます。もちろん、公示地価や周辺の取引事例など、土地の価格を考えるうえで参考になる数字はあります。でも、実際の土地の価格は、それだけでは決まりません。岡崎市の中でも、地域によって違います。そして、同じ地域でも違います。場合によっては、道路一本違うだけでも変わることがあります。道路の幅や接道状況、土地の形、周辺の環境、駅や学校までの距離など、土地ごとに条件が違うからです。

長く岡崎で暮らしていると、「この辺りはこういう土地が多いな」「この地域はこういう特徴があるな」と感じることがあります。こうした地域の特徴は、数字だけでは分からない部分だと思っています。土地は、場所が変われば条件も変わります。だからこそ、その地域を知っていることが大切だと思っています。インターネットで土地の情報や相場を調べることは、今では誰でもできます。でも、その土地がある地域のこと、周辺の環境や街の変化、その地域で実際に暮らしている人だからこそ分かること。そういうものも、不動産を考えるうえでは大切だと思っています。

だから、使っていない土地があるからといって、すぐに「売ったほうがいい」とは思いません。「売る」「活用する」「そのまま持っておく」。どの方法がいいのかは、その土地やご家族の状況によって変わります。大切なのは、まず自分の土地がどんな土地なのかを知ることです。

「この土地、このまま持っていて大丈夫かな」「子どもに残したほうがいいのかな」「売ったほうがいいのかな」。そんなふうに思ったら、まずは土地のことを整理してみてください。売却だけをおすすめするのではなく、その土地の状況やご家族のこれからを聞きながら、売る・活用する・持ち続けるという選択肢を一緒に考えることを大切にしています。使っていない土地をどうするか迷ったら、まずは「自分の土地を知ること」から始めてみませんか。